サンライズアニメ『機動戦士ガンダムSEED』『SEED DESTINY』の二次創作サイトです。同人要素を多数含んでおりますので、同人を知らない方、嫌悪感を抱く方はご遠慮下さいませ。

いらっしゃいませ。
こちらはサンライズアニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『SEED DESTINY』の アスラン×カガリ のカップリングを溺愛する二次創作サイトです。
同人要素を多数含みますので、同人をご存じない方、カップリングに嫌悪感を抱く方は素早くこのページから脱出することをおススメします。
『むしろ望むところだ!』という方は、少しでも楽しんでいただければ幸いですv
*一部、大人向けな表現を含む文章、イラストもございますので18歳未満の方は十分ご注意下さいませ。
*閲覧は自己責任でお願いいたします。


『俺のカガリ~クリスマスの奇跡~』発行!
お待たせいたしました!
俺カガの新刊、『クリスマスの奇跡』を発行いたしました!
さっそく通販部屋で取り扱いを始めます。

【新刊案内】
『俺のカガリ~クリスマスの奇跡~』
俺のカガリ~クリスマスの奇跡~表紙
A5/P44/コピー本/小説/R‐18
●200円


↓【試し読み】






『俺のカガリ~クリスマスの奇跡~』

俺は今、世界中の男から恨まれている。
何故かと言えば俺がカガリの恋人だからだ。
だから俺は現在カガリと二人、人目を避けてプラントの市内を逃げ回っている。他の男にカガリを奪われないためにだ。俺のカガリは現在、世界中の男という男から愛される存在になっているのだ。
確かに俺のカガリは男の憧れ、正真正銘のお姫様だし、男勝りの活発な女性だが恋人の俺にはとても無邪気で可愛いところを見せてくれる、男心をくすぐる可愛い人だが、『世界中の男から愛される』などという恐ろしい事態になったのは別の理由がある。ほんの数時間前までは、俺にとっては愛して止まぬ人ではあっても、他の男にとってはごく普通に様々な意味があった。曰く、外交相手であったり、警護対象の国賓であったり、テレビでしか見ない雲の上のお姫様であったり、単に外国の王女であったり…。
それがどうしてこんなことになったかといえば、話は少し前に戻る。

◆◆◆

俺は正装であるザフトの軍服を着て、十二月の寒風が吹くように設定されたプラントの国際空港へ来ていた。俺の任務は国賓のオーブ王女を迎え、婚約者として一日エスコートをすることだ。
……そう、今日は初めてカガリがプラントに公務でやってくる日なのだ。俺がオーブに行くことは何度もあったが、迎える側になったのは初めてで少し緊張している。隣には父がいるからなおさらだ。世間一般の家庭とはいささか様子が異なるだろうが、初めて親に彼女を紹介する緊張感というものは、変わらないと思う。
婚約者のカガリ・ユラ・アスハ姫は地球にあるオーブという小さな島国の王女だが、プラントの最高評議会議長になった父の外交的な思惑によりオーブへと縁談が持ち込まれ、俺と婚約することになった。これだけ聞くと、どこからどう見ても政略結婚に聞こえる。…いや、実際その通りで、世間的に俺たちの結婚には政略以外の意味はない。
だが、幸運なことに俺たちはお互いを深く愛し合う仲になった。そうなれば俺たちにとってこの結婚が政略であろうがなかろうがもはや関係はない。あるのは愛する人と結婚できるという喜びと幸せだけだ。プラントとオーブ…宇宙と地球という遠距離恋愛で、公務や長期の休暇でもない限り会えないのが難点だが……俺の婚約は蜜月となった。
季節はちょうどクリスマスのシーズンで、恋人がいるのならば是非とも一緒に過ごしたい時だ。公務であることは分かっているが、婚約者として仲睦まじく過ごすのも俺の仕事ではあるので、恋人らしい行動も堂々とできるのが有り難い。まぁ、カガリが帰る時には記者会見があって、世間に広くデートの様子やプレゼントの内容が公表されることを考えれば、普通の恋人同士よりははるかに気を使わねばならないんだが……それでもなかなか会えない恋人と過ごせる時間は俺にとっては何ものにも代え難い大切なものだ。彼女と恋人同士になったが故の事だが、いい仕事だ。
「ようこそプラントへ。お会いできるのを楽しみにしておりました」
父が外交用の特別な笑顔を浮かべながら、タラップを降りたカガリと握手を交わす。普段は眉間に皺を寄せて気難しい表情以外しない父だが、政治家として笑顔が必要な場ではいくらでもにこやかに振る舞えるのだ(プライベートで自然にここまでの笑顔を見せたことは一度もない。少なくとも俺は見たことがない)。…まぁ、それでも気難しさなどは滲み出ているし、決して明るく気さくでとっつきやすそうな人物…などには見えないが(相手の油断を誘う意味ではそうした人好きのする好人物のフリができるのは有利な能力だが、父には逆立ちしても無理だ)。
カガリはいつも通りに軍装だったが、凛とした中に明るい笑顔を浮かべて父と握手を交わしている。
「ようこそ。お待ちしていました、カガリ」
続いて俺の前にやってきたカガリに、俺は微笑みながら声をかけた。腕を広げて迎え入れるとカガリがはにかみながら近付いて、俺たちは婚約者らしい抱擁を交わした。
そうして一通りの挨拶をしてから、俺たちは彼女の滞在先となる迎賓館へ向かった。プラントは王国だったことはなく、従って王宮というものがないので国賓は全てここに泊まることになる。
「んんっ…!…ぁす、ちょっ……んぅ…」
部屋まで案内した俺はそのままカガリを押すようにして室内まで入り込み、二人きりになったと同時に唇を奪った。慌てた彼女の動きを封じるように抱き竦め、閉めたドアに押し付ける。
抵抗も反論も許さない貪るようなキスをして、俺はその甘さと温もりを味わった。彼女の感触にずっと飢えていて、もはや一秒たりとも我慢ができなかったんだ。タラップに彼女の姿を見た瞬間からこうしたくて堪らなかった。いつからこんなふうになってしまったのか、自分の中にこんな欲望が渦巻く日が来るなんて、俺自身思いもしなかった。ただ、闇雲に否定したりするほど俺はひねくれていなかったことと、こうなる前に彼女の愛情をすでに十分信じられるほどに心の繋がりができていたことが、逆にこうして俺の行動から歯止めを奪っている。
荒い息を吐いて唇を離すと二人を繋ぐ唾液の糸がきらめいて切れる。瞼を開けたカガリの瞳は潤んでいたが、彼女は抗議をすることもなく不思議そうに首を傾げた。
「アスラン…どうしたんだ…?」
俺はカガリを抱き直した。すっぽりと胸の中に閉じ込めるように抱き締め、囁く。
「会いたかった…」
甘えているのは分かる。けれど、最近なんだか駄目なんだ。カガリに側にいて欲しくて堪らない。通信でのやりとりは今までも頻繁だったが、顔を見るだけでは足りない。手を伸ばせば触れられる距離にいて欲しい。彼女の存在をいつも感じていたい。会えないと寂しくて、こうして触れられるとほっとする。結婚できるのなら今すぐ結婚してしまいたい。そうすれば俺はもはや生涯オーブに、彼女の側にいられる。こんなに離れた所で暮らさずに済む。一緒に眠れる。最近、一人自室のベッドに入ると、俺は彼女と夫婦になった時のことばかり考えるんだ。
カガリは呆れることも問い質すこともなく、もぞもぞと動いて腕を抜き出すと、俺の背中に回してくれた。
「うん、私も会いたかったぞ…」
俺は腕を緩めて見下ろした。カガリは優しく微笑んで、俺が顔を近付けたら静かに目を閉じてくれた。恥ずかしがりのはずなのに、こういう時、彼女はとても敏感に俺の気持ちを察してくれる。彼女は優しくて…そしてとても大きな器と愛情の持ち主だと、会うたびに思い知らされる。俺が彼女を守りたいと思っているのに、俺はいつの間にか彼女に甘えることを覚え、すっかり味を占めてしまったようだ。自分が誰かに甘えるなんて日が来るとは夢にも思っていなかった。
俺は充足した気分を味わってから、気を引き締めて背筋を伸ばした。
「ごめん。あまり嬉しかったから、ちょっと舞い上がりすぎた」
照れ隠しに苦笑いしながら謝ったが、カガリは俺を見上げて屈託無くにっこりと笑った。
「ううん、私も会えて嬉しいぞ」
あまりに可愛い笑顔で、俺はとっさに口元を覆い、赤くなった顔を隠すように逸らした。マズい…可愛い……彼女はハロウィンに起こった、とある事件以来、恥ずかしさを抑えて素直に喜びを表すことを心掛け始めた。可愛くなろうと努めているのではなく、自分の心を素直に表し、天邪鬼な態度を取らないようにしているという話だ。つまり、彼女のこの可愛い笑顔も可愛い言葉も、彼女のただの素直な本心だということだ。……それって可愛すぎるだろ。
あまりに天井知らずに可愛くなっていくので(惚れた欲目だと笑われようが、俺自身はそう思ってしまうのだからどうしようもない)、俺はいつかその可愛さに鼻血でも噴いてしまわないか真剣に懸念している。しかしモニター越しでも可愛くてどうしようもなかったが、本物を前にすると威力が違うな…。
鼻血が現実味を帯び始めた危機感に、口元を覆う手に力がこもる。カガリはきょとんと首を傾げた。
「アスラン?あっ…!」
俺は照れと危機感を誤魔化すために、空いている片腕でカガリの腰を乱暴に抱き寄せた。…ああもう、どうしたらいいんだ……いくら好きでどうしようもないからと言っても、あんまりベタベタしたら女性は嫌がる…よな……しかし、そうなるとこのすでに溢れ返っている想いにどう始末を付けたら良いのか分からない。愛しい人が側にいて、とてもではないがじっとはしていられない。ましてや触れずにいるなど考えられない。
華奢な腰に腕を回して閉じ込めながら、眩く輝く髪に顔をうずめて目を閉じる。すぐに歓迎の式典やらマスコミへの会見やらがあって予定が詰まっているのは分かっているんだが、二人きりで互いの温もりを感じられるこの時間が永遠に続けばいいと思ってしまう。カガリと二人で、誰にも邪魔されずに静かな時間を過ごしたい。
ふと頭をよぎった誘惑に、俺ははっとして慌ててその願望をそれ以上考えぬよう打ち払った。俺もカガリもうっかりそんなことは願えない。それは自分たちの立場や義務云々よりももっと危険な理由があるからだ。何故ならその願いはふとした弾みで、ごく気まぐれに……叶えられてしまうかもしれないからだ。
願いが叶う…それはとても良いことのように思える。だが実際に突拍子も無い、物理の法則をまるで無視した超自然的な方法で叶えられてしまった場合、後のフォローへの苦労は尋常ではない。世に原因を正直に説明することもできず、かといって上手く辻褄を合わせられる保証もない。困るのは俺たちだ。幸せの後に待っている現実は厳しすぎ、蜜に酔うにはリスクが高すぎる。俺たちには『思うだけなら自由』という油断さえ許されないのだ。
俺は今、カガリがこの腕の中にいる幸せだけを思い、微笑んだ。俺の仕事はカガリがいる間はカガリといちゃいちゃ…もとい、彼女を婚約者としてエスコートすることだ。例え人目があって思うような言動が取れずとも、彼女が側で微笑んでくれるだけで俺のこの飢餓感は溶けて消えるだろう。
カガリの華奢な身体を両腕で抱き締め直して力を込めると、甘える俺の気持ちを察してくれたのか、カガリは黙ってまた俺の背中に腕を回して身体を預けてくれて、俺は束の間、言葉もなく互いの温もりを……側で触れ合える幸せを噛み締めた。
スポンサーサイト

Comment

 秘密にする

Copyright © 硝子球儀. all rights reserved.