サンライズアニメ『機動戦士ガンダムSEED』『SEED DESTINY』の二次創作サイトです。同人要素を多数含んでおりますので、同人を知らない方、嫌悪感を抱く方はご遠慮下さいませ。

いらっしゃいませ。
こちらはサンライズアニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『SEED DESTINY』の アスラン×カガリ のカップリングを溺愛する二次創作サイトです。
同人要素を多数含みますので、同人をご存じない方、カップリングに嫌悪感を抱く方は素早くこのページから脱出することをおススメします。
『むしろ望むところだ!』という方は、少しでも楽しんでいただければ幸いですv
*一部、大人向けな表現を含む文章、イラストもございますので18歳未満の方は十分ご注意下さいませ。
*閲覧は自己責任でお願いいたします。


スパコミ新刊のご案内
……大方の方が、今日まで海神が黙っていたことでお察しのことかと存じますが(滝汗)。

アスカガ日記21巻は落としました(がくり)。
実は全部仕上がっているのです。
表紙も本文も書き下ろしも!

ただ、入稿の締切に間に合わなかっただけで(泣)。


他にもう一つ予定しておりました、『俺カガ』の7巻はどうにか間に合いそうでございます。
明日のイベントでは、こちらを新刊として取り扱います。

【新刊のご案内】
俺のカガリ~結婚式と千年の魔法~表紙
『俺のカガリ~結婚式と千年の魔法~』
A5/60P/コピー本/小説/R‐18
●300円

『俺カガ』最終巻、完結編でございます!(結婚式ですので表紙は白)
いよいよ姫様と結婚式のアスランでございますが、予告通りシンが出張ってまいりましたので、簡単には済みませんです。
あとがきにも書いたのですが、なんだかすっごくガンダムっぽいです…(ガンダムがいっぱい出て活躍してる…)。
これからコピーいたしますが、しかしこのP数…ホチキスでとまるんでしょうか…(不安)。
もはやオフで出せ、というP数でございますよね…。



それと、落としたアスカガ日記21巻でございますが、完成はしておりますので、今月中に印刷所さんに出しまして、
6月頃、通販部屋の再開とも合わせて通販で取り扱おうかと思います!
もうしばらくお待ちくださいませ!




↓【『俺のカガリ~結婚式と千年の魔法~』試し読み】







【俺のカガリ~結婚式と千年の魔法~】

俺は今、浮かれている。
当然だろう。俺はもうすぐ愛してやまない女性(ひと)と結婚式を挙げる、世界で一番幸せな男なのだから。
仕事の引き継ぎはほとんど完了した。もともとオーブへの婿入りが決まった時点でここ一年ほど重要な仕事は回ってこなくなっていた。箔付けのために階級だけは上がったが名誉職のようになっていたのでさしたる仕事もなかった身だ。引き継ぎなどと言っても俺の立場の後任者はいないから簡単なものだ。自宅にも寮の自室にも、もともと私物は多くないので引っ越しも大袈裟にはならずに済んだ。
あとはプラントを離れることになるから挨拶回りをそろそろ始めなければならない事と、オーブへの同行者たちの確認と…。
予定を頭の中で再確認しつつ、イザークの執務室に向かう。彼は俺の同僚だったが、現在は一応俺の後任者として、俺の副官になっている。何故かライバル視されて事あるごとに突っかかられるので、会うのはできるだけ必要最小限にとどめたい相手だったが、副官になった当初こそ俺の部下なのが気に入らなくて散々嫌味を言ってきたが、俺がいよいよオーブへ移住する準備が進んできたここ数ヶ月くらいから態度が軟化し始めたので、今はそれなりに上手くやれていると思っている。馬が合わない人間って本当にいるんだな、とイザークと会って知ったが、ライバルがいなくなるのはつまらないとでも思われているのか、もういなくなる相手に本気になっても仕方がないと思われたのか(イザークの部下で友人でもあるディアッカによると『ありゃあお前がいなくなるから寂しいんだよ』ということらしいが)…なんにせよ、少しはまともに会話が成立するようになったのでほっとしている。頻繁に顔を突きつけ合わせなければならない相手と揉めるのは面倒だからな。
執務室へ続く廊下の角を曲がると、ドアが開いていた。そこから一人の男の声が響いてくる。先客か?なんだか怒っているような口調だが…。
ドアが開けっぱなしなので重要な話でもないのだろうと思い(時々あるんだ。『食堂のメニューに○○を入れてくれ』だとか、『事務課の女子と合コンしたい』だとかいう陳情が)、俺はドアへと近付いた……が、近づいて鮮明に聞こえるようになった話の内容に、ぴたりと足を止めた。
「どうしても納得がいきません!俺の出身と今回の移動が関係しているのは明白じゃないですか!出身地だからって誰もが帰りたいわけじゃない!それを本人に話もなく勝手に…!」
「お前の移動は個人の思惑で決まったものではない。上層部に会議で決まったもので、いまさら変えられん。大体、軍人たるものどこに配属されようと己の職務を全うするのが仕事だ!あそこは嫌だ、ここは嫌だなどと文句を言えると思うな!オーブでお前に何があったかは知らんが、たまたま配属先が出身地だっただけのことを過剰に反応しているのはお前のほうだ!」
「………っ…!」
イザークの怒声に男の声が怯む。だが、すぐに呪うような低い声が聞こえてきた。独り言のような呟きだったのかもしれない。どうも声の聞こえる様子から男は扉のすぐ側に立っているらしいので、恐らく最奥の執務机にいたイザークには聞こえなかっただろうが、扉の側にいた俺にはその言葉がよく聞こえた。
「……あいつが……あのアスラン・ザラがオーブのアスハに骨抜きにされたせいだ……そのせいでアスハに存在を知られたんだ…きっとあの女にねだられて俺を連れ戻そうと…」
「なんだと…?……おい、こら!待て!」
よく聞き取れなかったというようにイザークが聞き咎める声を上げるも、挨拶の言葉さえなく踵を返した靴音が聞こえた。しまったと思った時には、その男がいきなり飛び出してきて、入りあぐねていた俺にぶつかった。
「すみま………っ!アスラン・ザラ…!」
声の様子から若いとは思っていたが、男はザフトの赤い軍服に身を包んだ少年だった。黒髪に深紅の瞳が印象的なその少年は一瞬謝りかけたものの、俺が誰かを察した途端、呪い殺しそうな目で俺を睨み付けてきた。あまりに強い憎しみの眼差しを見ず知らずの人間から向けられたことにさすがに驚いたんだがそれは続かなかった。彼はすぐにものすごい勢いで咳き込み始めて崩折れるように床に膝をついてしまったのだ。なんだ?何かの病気の発作か?だが、当然のことながら持病がある者は軍人には採用されないはず…。
なにやら好かれているとは思えないが、あまりに苦しそうなその様子に俺は側に寄り、片膝をついた。ちょうど追ってきたらしいイザークも部屋から出てくる。
「おい、大丈夫か」
「離せっ!触るなっ…!」
顔を覗き込みながら背に手をやろうとすると振り払われた。だが少年はそれでさらにバランスを崩し、完全に俯せてしまった。呼吸が上手くできず痙攣を起こしかけている。
「そんなことを言っている場合か。イザーク、医務室に連絡して担架を…」
俺は少年を抱き起こしながら後ろを振り仰ぎ、イザークに医者を呼ぶように命じようとした。イザークも俺が最後まで言う前に内線へ踵を返そうとする。だが、その時、突然少年の苦しげな呼吸はピタリと止まった。
「?」
「……?な…?」
発作が治まったのか?とも思ったんだが、当の本人が一番驚いた顔をしているのが妙と言えば妙だ。唖然とする俺とイザークの前で少年は訝しげに考える顔をしたかと思うと、急に何かにハッと息を飲み、それから俺をまじまじと見た。
「……アンタ…」
何かを言いかけた少年はしかし、突然気を変えたのか、きつく唇を引き結んだかと思うと、最初と同じように俺を睨み付け、発作など嘘のように飛び起きて走り去ってしまった。
「待て!貴様、助けられた礼と上司に挨拶もなく…!」
イザークが無礼を憤って怒鳴ったが、少年の姿はあっという間に廊下の角に消えてしまった。
「…一体なんなんだ、彼は…?」
俺が呆気にとられ、少年が風のように駆け去った廊下を見ながら立ち上がると、隣から大きな溜め息が聞こえた。
「…詳しく話す。入れ」
頭が痛むと言わんばかりの渋面をしたイザークが眉間に指を当てながら俺を促し、俺は面識のない少年から何故こうも憎しみの眼差しで睨まれたのか首を傾げつつ部屋に入った。

◆◆◆

「移動が決まった時から連日ああだ」
イザークは疲れたように言った。
「よく分からないがオーブの出だとか…ああ、すまん。立ち聞きするつもりはなかったんだが、ドアが開いていたから…」
「いや、構わん」
「彼はオーブ駐在士官に移動になったのが不服なのか?行きたくない者を無理には…」
俺がオーブ王室に婿入りすることになって、プラントは〝俺の部下〟として士官や文官を数人選び出し、俺につけることにした。身一つで婿入りというのも体裁が悪いということらしい。別に敵国というわけではないのでスパイだとか、オーブに知られず秘密裏に動く時の手足だとかそういう物騒な話ではない。特別な任務などもない。ただ、俺がオーブに帰化するのに合わせて随行者も全員オーブ国籍を取得し、オーブ国民になる。当然プラント国民でもザフトでもなくなるので、事実上の退官だ。選ばれたのは退職間近の者がほとんどで、地球の、しかも気候の良い南国が老後の住処になるということで、随分人気があったため、立候補者が多すぎて随行メンバーの選抜があったというのは聞いている。先ほどの彼のような若い者…それも本人は明らかに承服していないのを上からの命令で強制的に、というのは何か理由があるのだろうが…。
イザークは溜め息と共に言った。
「先ほどのアレが理由だ。貴様も見ただろう。あの発作を」
説明によると、彼は五年ほど前オーブからプラントに移住してきたそうだ。その当時は家族がいたらしいが、数年の間に全員病気で亡くし、今は身寄りがない。その時にはすでに士官学校に在籍していたが発作はなく、健康には全く問題がなかったそうだ。その後試験に合格。晴れてザフトの赤を着ることになったが、その頃から発作が始まった。最初は隠していたらしいがだんだん症状が悪化。頻繁に起こるようになった。これでは軍人としては不合格とせざるを得ない。だが、すでに同じ釜の飯を食べた仲だ。まだ十代で身寄りのない彼を即クビだと放り出すのもあまりに情のない話だし、こんな病気を抱えていては就職もままならないだろう。軍に入って未だ一年足らずの新人に退職金は出せないし、上司たちがどうしようかと悩んでいたところ、ちょうど都合よく俺の随行員が必要との話が出たので、事情を話してメンバーに加えてもらったのだそうだ。故郷に帰るのだから、そちらなら知り合いや親戚もいるのではないかということもあって、上司はほっとしたらしい。優しい配慮だ。いい上司じゃないか。
「あいつをザフトに在籍させておくわけにはいかない以上、移動の拒否は認められん。あのように嫌がるなど、オーブで何かがあったのだろうが、こちらとしても我が儘を言われては困るのだ」
「何かって…何があったか知らないのか?」
俺が聞くとイザークは苦い顔をした。
「知らん。プラントに移住を許可されている時点で犯罪などではないことは確かだが、いくら問い質してもオーブでのことを話さんのだ。あいつの同僚などにも聞き出すよう協力を頼んだがどうにも警戒心が強くてな。誰にも決して話さないらしい。あれでは力になるにもなれん」
移住にも士官学校の入学にも厳しい身辺調査がある。少しでも犯罪に関わっていたり、本人だけでなく身近な人間に犯罪歴があっても審査は難しくなるから、すんなり入国して息子が士官学校にまで入れたということは、彼の家や周辺に問題があった可能性はほぼないというのは分かる。だが、あれほど嫌悪の表情をあらわに拒否するのも普通ではない。
イザークが打ち合わせたかったのはどうやら彼のことで、こういう事情だから本人が嫌がってもどうにか連れて行ってくれという話らしい。確かにあんな発作が突然起こるようでは軍務には就けさせられない。
「それで…彼の病気は一体なんなんだ?」
「それが原因は全く不明らしい。何人もの医者に診てもらったらしいが…おかげで薬すら処方されていないようだ」
原因不明の病とは、若いのに大変だな…まあさっきのような発作はあっても身体つきはしっかりしていたし、体力も衰えなどは見られなかった。発作もすぐに治まって走ったりしていたし…などと考えていると、ふとイザークが何かに気付いたように、それまで眉間に刻んでいた皺を緩めた。
「…そういえば、貴様、どんな魔法を使った?俺があの発作が起こったのを見たのは初めてではないが、少なくとも数分から十数分は苦しむし、あんなふうに突然治まったりもしないものだぞ」
何…?俺は訝しく思って眉根を寄せた。魔法と言われて、関係ないとは解っていても一瞬どきりとしたのは秘密だが、ふと引っかかるものを感じたのだ。
あの少年は、発作が治まった時、確かに驚いた顔をしていた。俺が近付くと急に治まったかのようにも見えた。俺には魔法は使えないが、身近にはある。それは別に病気を治癒するような力を発揮するものではないが、一つ思い当たる節があった。彼を抱き起こした時…つまり彼に触れた時、俺はオーブの土地から産出された物を持っていた。いつも身に付けているが軍服の下になっているから見えないのだが…。
俺は胸元の硬い存在を意識した。……ハウメアの守り石。災いを退けてくれる御守りだと聞いた。治癒効果があるとまでは思わないが、あの国で、あの王女の手ずから渡されたものだということを考えれば世間一般の御守り…その辺の土産物屋に転がっている、ただの気休めでちょっとありがたそうな量産されている石だとは考えないほうがいいかもしれない。だがもし、この石のせいで彼の発作が治まったのだとしたら。
俺は眉根を寄せた。
オーブからの移住者。イザークにはよく聞こえなかったようだが、俺を憎んでいる様子だった。それもオーブに婿入りするからのように受け取れる言葉を吐いていた。…つまりオーブ王家に何か恨みがある可能性も考えられる。あれほどの憎しみを見せるのが、一国民として単に治世に不満があったなどの漠然としたものとは思えない…ということは一般人ではないのか?例えば王宮に出入りの業者(いわゆる御用達)の息子だったとか、父親が元官僚で失脚したとか、王家となんらかの直接的な関係がある者の家族だったのだろうか。俺の知る限りでは、王家があれほどの恨みを買うほどの非道をしたという話はないと思うが、いくら善政を敷き、国民の支持率が高かったとしても、王家に過ちがなかったとは言い切れないので、現段階ではなんとも言えない。
ただオーブで何か嫌なことがあって移住してきただけならば良い。だがもしその理由が王家にあって、彼が王家に対して強い恨みを抱いているのだとしたら問題だ。王族となる俺の立場としても、愛しい女性を守る男としても、彼女の属す王家になんらかの悪意を抱いているような人間を引き連れてオーブ入りするわけにはいかない。あの呪い殺さんばかりの目を見ると、どうも危険因子になりかねない気がしてならない。
だが、それを今イザークに言えば、あの少年は即日拘束されてしまうだろうし、当然随行メンバーからは外されるだろう。俺はカガリを守ることが第一なのだから、彼が大した保障もなく軍をクビになって、路頭に迷った挙句犯罪にでも手を染めて捕まろうが野たれ死のうが関係ないと言ってしまえばそれまでだが、せっかく彼の上司が骨を折ったのに、その気遣いが無駄になったというのも可哀想な話だし、俺も軍を去る前にこんなことがあっては後味が悪い。そして何より王家に少しでも関係がありそうで、なおかつあんな恨みの感情を抱く人間の存在を知ったからには王族の一員になる身としては放ってはおけない。俺はカガリの騎士であり、彼女を守る盾なのだから。
俺は結論を出すと口を開いた。
「…分かった。俺の方でも、彼のことを少し調べてみる。次、彼が来たら文句は俺のところへ持って行けと言ってやれ。彼の名前は?」
イザークは少しほっとした表情を見せて答えた。
「シンだ。シン・アスカ」
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